PHSを持つ


 俺は何気にPHSが好きだ。

 思えば15歳のとき始めて持ったのがアステルのピッチだった。どんな機種だったか全然覚えてないが、おもちゃみたいな奴だった。上京して当時まだIDOだった携帯に変えるまで使っていたから1年半くらいは使っていたような気がする。その後、そのピッチは携帯というものに憧れていたマイダディが使うことになったのだが、ピッチを持つことによって誰からもかかってこないという悲しい現実を知ってしまったマイダディはこのピッチを葬った。以降、うちの両親は2006年現在に至るまで携帯を持っていない。そして、そのことについては誰一人として突っ込まないのが我が家の暗黙のルールになった。


 その後何年か経ち、、ウィルコムが今の社名に代わる直前に出した、京セラのAH-K3001V(京ぽん)という機種を外出先でのノートパソコンの為のネット用に半年ばかり使い、仕事が一段落して解約した。この機種は通話に絞って使う分にはなかなか使いやすかった。PHSならではの低料金もよかった。でも、当時会社で結構偉かった俺は070で始まる番号のピッチをメインで使うにはかなり抵抗があった。実際、名刺で番号を見て、「あ、PHSですか。」とかよく言われた。耐え切れずFOMAを買ったのだが、その直後ウィルコムが定額制により大ブレイク。俺は時代を先取っていたんだ、俺は先を歩きすぎていたんだ、と自分に言い聞かせながら涙に暮れたあの夕暮れ。


 2006年の頭、ちょっと興味があるPHSがWILLCOMから発売された。

 SHARPのW-ZERO3 WS003SHという機種だ。
OSにWindowsmobile5.0を搭載したスマートフォンで、無線LANを搭載している。W-SIM(FOMAカードやauカードみたいな奴)を入れれば通話・メール・インターネットができる。ワードもエクセルも出来るし、アウトルックも付いている。もちろんエミュレーターだって可能だ。スーファミやファミコンがやり放題だ。メモリは少ないが、まぁちょっとしたノートパソコンみたいなもんだ。その上通話も出来る。値段は性能から見ればそりゃもうお買い得な39800円だった。

 しかし、大きさが普段持ち歩くには多少でかすぎるし、携帯のようにお手軽に使えない。片手でメールを打ちながら歩くという事が出来ない。これはいかん。携帯と二個持ちも考えたが、はっきり言って2個持つ必要性がまるでない。

結局買うまでには至らなかった。そして俺のW-ZERO3熱はあっという間に冷めていった。


そしたらあんた、2006年の夏。WS003SHで俺が諦めた理由をほぼ全て解消する機種が発売された。

W-ZERO3[es]WS007SHだ。
コレはWS003SHより携帯に近い感じで作られたW-ZERO3で、携帯では最近は標準で搭載されているATOKが付いていたり、10キーが付いているので片手でメールも打てる。大きさは携帯に比べればやはりちょっと大きいが、しかし持ち歩ける範囲だ。スタイラスペン(タッチペン)もついているし、値段も29800円と素敵価格だ。勿論エクセルもワードもエミュレーターも使えるし、miniSDも入れられるからmp3も沢山聴ける。アイポッド要らずだ。動画だって観られる。液晶なんてさすがアクオスのSHARPだ。綺麗極まりない。

ということで、予約して買った。迷わず買った。DoCoMoなんてもういらねぇとばかりに解約した。DoCoMoポイントが結構たまってたから、三越の食品ギフト券と色んな遊園地や水族館とかで使えるテーマパーク券に代えた。


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