男という生き物



男ってのは女から見たら、全く男って奴ぁ…って思われてしまっても仕方ない生物なのだ。

大半の男は話し相手の女の胸元がはだけてたりするとどうしても見てしまう。俺なんかハニーと喋ってる時間よりおっぱいと喋ってる時間の方が多いくらいだ。

大半の男はスカートの女がチャリンコに乗ってると顔よりも先に股関に目がいってしまう。その後に女の顔を見て自分の事を棚にあげて愕然とする。どうしようもない。

しかし、男とはそういう生き物なのだ。それが男なのだ。



都会の人は冷たい。

松葉杖装備で電車通勤なのだが、帰りは超満員電車。大量殺戮するには最適だよ。
松葉杖人間にはかなり辛い。本来我々社会的弱者が座るべき優先席に座ってる人間なんて、殆んどが元気そうなリーマン親父。松葉杖見ても目を逸らして寝たりケータイいじったり。こいつら片っ端からぶっ飛ばしてやろうかと最初のほうは気分悪かったが、もう慣れたからはなから席を譲って貰えるなどとは思ってなかった。

すると優先席にいたお姉ちゃんが

「大丈夫ですか?どうぞ座って下さい。」と。

思いがけない思いやりにパニクった俺は、いつもなら平気で言える、

「いや、貴女の方こそ僕にお乗りなさい。ほぅらほーぅら。」
などの軽口を叩く事すらできず、

「あ、いや、ありがとうございます、押忍。」

とか意味不明な空手家みたいな返事をして座らせて頂いた。

なんて優しい人なんだ。あ、あんまかわいくねーや。でもやっぱ優しい女っていいなぁ、恋しそうだぜとか思いながらぼーっとしてると、そのお姉ちゃんは本を読み始めた。

ちょっ…

本を読み始めたお姉ちゃんの半袖シャツの袖の中が丸見えに。
勿論下着をしてはいるが、

よ、横パイが、

横パイが見えとりますばい。

まずい、見ちゃ駄目だ。他の女の横パイならまだしも、親切にしてくれたこのお姉ちゃんの横パイだけは見ちゃ駄目だ!

人として、侍としてそれだけは駄目だ!あ、また見ちゃった!うおーん!下を向け俺!目を閉じろ!でももう一回位なら!バカヤローウ!

結局30回位見ました。

まぁ男なんてこんなもんです。そんなもんなんですよ。

別に見たからって何があるわけでもない。それでもどうしても見てしまう。

あぁ、自己嫌悪。


と、少しの満足感。

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