893をやっつけろ。


これは何年か前のお話です。

正月早々、家でまったりしてると従業員から電話が来た。

あの、もしも(がちゃがちゃ)あ、ちょっっ

おぉうい!おめえが責任者かゴルァ!!!

・・・はい。どちら様でしょうか?

おめぇんとこは従業員にどういった教育してんだぁぁん?

で、どちら様でしょうか?

テメェなめてんのかゴルァ!!!

いや、だからどちら様でしょうか?

今すぐ来いよ!ケツ持ちでも何でも連れて来いよ!

はぁ。じゃ、今から行きますねぇ。

面倒くさい。この時期にたまに現れる

893なんか上等だコラ一般人

とか、まぁその辺かなぁとか思って着替えて店に向かってると、オーナーから電話。どうやらほんまもんの893屋さんらしい。誰だろう?一応言っておくが、893は怖い。マジで怖い。その怖さを知らない一般人は幸せだと思う。

店に着く10分前にその893からまた電話がかかってきた。

いつまで待たせんだ!!

あぁ、すいませんねぇ。急いではいるんですがなんせウチ遠いもんで。あとちょっとで着きますんで茶でも飲んで待っててくださいよ。

これ以上待てるかよ!こっちは正月で忙しいんだよ!また連絡すっからな!

帰っちゃた。無駄骨決定。

店で店長や、その893に接客した女の子に話を聞くと、どうやら893に対する女の子の接客がよくなかったらしい。そしてそれに腹を立てた893がいきりたつと、事もあろうにその女の子が

こっちのケツ持ち(地域を治めてる味方893)呼ぶよ!

とか言ったのだと。馬鹿者。うちにはケツ持ちは居ません。

そっちがそういうならそのケツ持ちと話し合おうじゃねぇか!呼んで来い!

ていうのが893の主張。ごもっとも。

そんな感じで、この年の仕事始めはトラブルから始まった。


 次の日の昼間に一回、夕方に一回と電話してきやがって、とにかくこっちの地元に来いと言い張るんだが、ノコノコ一人でアウェーに乗り込むほど俺の戦闘力は高くない。勝てない戦いはやらない主義なので、

うちにはケツ持ちなんて居ないし従業員に不備があったのは謝りますよ、すいませんでした。そちらにはどうしても行けません。

と突っぱねてやった。そしたら折れたのか、じゃあいつだったら会えるんだとか、男に言われてもまるで嬉しくない台詞を吐きやがるので、今夜こっちでだったら会えますよ。と言ってやったらそれでいいといわれた。どうでもいいが、なんでこいつは台詞の終わりのほうにウルァとかゴルァとかつけるのだろうか。疲れないのか?
 
 夜になりまた電話がかかってきた。今店の近くに居るからもうすぐつきますと。何故か今度は言葉遣いが丁寧だ。気持ち悪い。
あぁ、本当にきやがるのか。面倒くさい。ここは一発ハッタリかまして帰らせようと思った俺は、

「わかりました。ただ僕も素人なので組どうこう言う人に一人で会うのは怖いし、まともに話が出来るかどうかわからないので、警察の方に立ち会ってもらうことにしたんですよ。だからその人と一緒に行かせて貰います。」

と仕掛けてみた。

「あ?サツくんのか?うーん、いいよー。」

えっΣ(゚Д゚)
いいの?


あれ?
困った。
こいつは困った。
仕掛けたのにうろたえたのは俺のほうじゃないか!
どうしよう。
とりあえず動揺を隠すために一旦電話を切った。

仕方ねえ。マジで警察呼ぶか。とういうことでマジで警察に電話。
そしてマルボウに連絡を取り、なんかあったらすぐ来てもらえるようにした。そして電話を切り、いざ戦場へ、ってとこでまた893から電話が来た。違う番号で

「Nのとこの若い衆なんだけどさ、お宅いつまで待たせんの?もう今日はいいからさ、誠意があるならまた後日連絡ちょうだいよ。」

「いや、もうちょっとで着きますよ。待っててくださいよ。」

「うちも暇じゃないからさ。兄貴もうカンカンだよ?とにかくもう帰るから明日以降連絡ちょうだいよ。誠意があるならさ。」

とかいって電話切られた。
ちょっと時間差があったがやはり警察に会うのは嫌なんだろう。っていうか目つけられるから俺だって頼むの嫌だったのに。なんだよ馬鹿。それに誠意なんて産まれてこのかた持った事がないから、あっちから連絡あるまでもうほっとこうと思う。面倒だからね。

 しかしこいつらどこの893だろう?やることが幼稚すぎる。まぁもういいや面倒くさい。てな感じで帰宅。就寝。


速攻で起こされた。警察からの電話で。
 
 例の893が何故か今警察にいるらしい。どうやら本当に俺が通報したか確かめに行ったようだ。そんでマルボウのとっつぁんが今から来いと。警察の立会いの下話しようじゃないかと。

はぁぁぁぁぁ。・゚・(ノД`)・゚・

わかりました、でもウチ遠いんでんで1時間くらいかかりますけど待っててくださいって言ったら、案の定待てないとかほざくし。

 で、夜の7時にまた会うことになった。第二ラウンドだ。睡眠不足は精神を荒す。トラブルの原因になった従業員のクビを切ろうと心に決めた。

そして夜7時。大嫌いな警察署の普通の人が入れないところで刑事に囲まれて893を待つ。

893の野郎、この俺様がわざわざ7時に警察署で待ってたのに結局来なかった。そしてその後音信普通。

・・・・。

勝った・・・のか?

(*´Д`)=зはぁぁぁぁ。


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