外車に乗ろう


これは何年か前の1月のお話です。
あと恥ずかしいのでフィクションということにしておいてください。

仕事終わり

「代表、今日新年会やりましょうよぉ〜。」

と従業員が新年会に誘ってくれた。上に立ってると従業員が仕事以外でも自分に時間を割いてくれるのはとても嬉しいことだ。
 でも明日朝早いし、面倒くさいし、後面倒くさいのと面倒くさくて行きたくないから適当に嘘ついて断った。っていうかマジで朝8時半までに仕上げないといけない書類があってそんなことやってる暇はないのだ。でもそれをそのまま言っちゃうと冷たい人間に思われると思って、チキンな俺は嘘をついてしまった。人を使うのって大変だ。

 そんで閉店後近くのサンクソで書類をコピーしまくって、30分くらいたってようやく終わった。1500円もかかった。何枚コピーしたんだ一体。さて、帰ろうかと思って後ろを振り向くと物凄いどっかで見たことある奴がいた。最近どこに行っても知り合いがいる。

「おい、何してんのこんなとこで?」

って話しかけると、元祖GONなんていう超B級雑誌を読んでいた友達のHがうろたえながら、B級雑誌を読んでいたのをばれるのが嫌なのか、やたらめったら早口で、今なぜこんな終電もない時間に、地元でもないこんなところにいることになったのかを事細かに説明してくれた。さりげなくGONを棚に戻しながら。

どうやらHは昼間スロットで18万勝ったらしく、豪遊しに夕方から渋谷に行って(長いし大して興味もないので中略)帰りの電車がここまでしかなかったらしい。だから地元まで帰れない。しかしタクシーで帰ると金かかるし、どうせ暇だから風俗でも行こうかなぁと思って駅から降りては見たが、時間が遅くてどこもやってない。漫画喫茶でも行こうかなぁ、あ、コンビニがある。始発まで暇だしちょっと小腹がすいたからなんか買うかぁ。って感じだったんだと。

 何でこんなとこにいるのと聞いたのは俺の方なのにに、途中からこいつの話に飽きた。そこまで詳しく話せなんていってないし。面倒くさいが、一応後輩だし地元近いから送ってやろうか?っていったら馬鹿みたいに喜んでた。やっぱ送るの止めようかと思った。
 飯でも食いに行きませんか?なんていわれたら最高に面倒くさい。俺多分こいつのこと嫌いなんだと思う。

 そして地元へかえる車の中でHが早朝ソープに行きましょう!自分金だしますよ!とか言って来た。俺は最近うんざりなんだよセックルなんて。明日仕事だし無理。と言ってつっぱねた。そしたら大層残念がってたが、1分と黙っていられないこの馬鹿はまた喋りだした。

お子さんが見てるといけないので、ここからはオブラートに包んだ表現を使います。
レッツイマジネーション。


 地元駅周辺には夜な夜な外車の集団が点々と駐車してあるんだそうだ。いろいろな国の車が。一人10000YENで乗れるらしい。外車かぁ。外車だったら乗ってみたいなぁ。でも事故ったら怖いしなぁって言ったらちゃんとヘルメットが用意されてるんだそうだ。
 しかし疲れるしなぁって言ったら、じゃあ2人乗りでもどうですか?ときた。
2人乗りなんて久しぶりだ。楽しそうじゃないか。うーん、じゃあ行ってみようか、ってことになってちょっと楽しくなっていってしまった。どうせ金はこいつもちだ。

 行ったらこのクソ寒いのに外車が沢山いた。
俺らは色々見てまわり、ロシア産のシルビアに決めた。
排気量は2800CCだそうだが、外車の排気量は良くわからん。まぁ俺は排気量はあまり気にしない。スタイル良けりゃ問題ない。外車ってスタイルいいね。均整のとれたボディに塗装面の質感がなんともいえない。さぁ、ハッスルだ。俺から運転することになった。

 外車にのるのははホント久しぶりだ。2年ぶりくらいじゃないかな。官能的ないい音を出す。エキサイティングだ。しかも2人乗りはなかなか燃えるね。全部で40分くらい乗った。すんげぇ疲れた。腰に来た。もう若くないね。
 さすがに事故が怖いから2人共ちゃんとヘルメットを被った。国産じゃないから事故ったらとんでもないことになりそうだ。まぁでもメット越しとはいえ結構気持ちよかった。

 でも、俺こんなことやってる場合じゃないんだよなぁ。何のために新年会断ったのか。これじゃ意味ねぇし。自分が興味持っちゃったことに対しての自制心がなさ過ぎる。いい年こいて。でも、外車に2人乗りなんてなかなかできるこっちゃねぇから、まぁいいか。楽しかったしね。
 
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