プジョー206cc



バイクから降りてちょっとして、俺は膠原病と言う不治の病に冒された。

その病気は治らないのだが、症状を抑えることの出来る薬はある。しかし、その薬の副作用で俺の大腿骨は腐ってしまい、両脚に人工股関節を入れる事となってしまった。

もう二度とバイクに乗る事が出来ない。スクーターとかは乗れるのだが、ネイキッドやレプリカとなると足が上がらないのだ。
それにふとしたことで人工股関節は外れる危険性もある。

もう乗ることはないだろうと思っていたバイクも、乗れなくなってしまうとなると急に乗りたくなってしまう。

しかし、また風を感じて走ってみたい。
あ、そうだ、オープンカーを買おう。

一度でいいから俺はオープンカーというものを所有してみたかった。
それも幌じゃ嫌だ。ハードトップがいい。
手動であける幌のオープンカーって、いたずらでカッターで屋根破かれることがあるらしいからだ。

しかしこのコペンは電動ハードトップ。屋根は幌ではなくしっかりした固い屋根だ。スイッチ押せば自動で屋根の開閉ができる。
ダイハツにコペンを試乗しに行き、生まれて始めてオープンカーを体験。
これはいい。
いつものコレ下さいがでそうになったが、我が家にはは子供が2人いる。
コペンは2シーターなのだ。
買えない。買っちゃ駄目だ。嫁に殺される。

4シーターでのハードトップオープンカーとなると、国産ではソアラ及びレクサスSC430しかない。
700万円コースだ。買っちゃ駄目だ。嫁に殺される。

日産マーチのカブリオレとかも探してみたが、日本では売ってないのだそうだ。
コペンもディーラー曰く大きいモデルは生産しないという。

困っていたところに、外車ならどうだろうという選択肢を増やしてみた。

あるじゃないですか。プジョー。おフランスの車です。

早速ショールームへ向かう
映画TAXIの音楽が流れていてうけた。
金利が1.6%だそうだ。

プジョーのハードトップオープンカーには206ccと307ccというのがあって、206は307より一回り小さく、後ろのシートが狭いのだがその分307よりトランクが広い。

206はなんか内装がチープだなぁ。買うんだったら307ccがいいなぁとか思ってたら、

「MASTERさん、限定車なんですが、スペシャルな内装のがあるんですよ。」

と連れて行かれた店の裏。そこに置いてあったスタッフの私物の206ccの内装がコレ。


「コレ下さい。」

「でも通常の奴と比べるとかなりお高くなってしまいますが…。」


「構いません、買います。コレ下さい。」

赤と黒のレザーだぜ。俺のドツボに入っちまった。もう値段とか関係ねぇ。

でもさすがに嫁には言えなかった。
暫く経ってから言ったけど、いやぁ、怒ってたねぇw
殺されるかと思った。

初めて買った外車。オープンカー。ボタン押すと屋根が開くんですよ。
オープンにして走るとバイクにとても近い爽快感。
き、キモチイイ。
いいよこれ!いいよぉぉぉっ。(*´д`*)ハァハァ


それからはどこへ行くにも乗って出掛けた。半年で走行は10000キロに近づく勢いだった。

しかしある日、助手席のリクライニングが戻らなくなった。
これはいかんとディーラーに持っていきメカニックに見せると、何をトチ狂ったかメカニックが椅子をバスコンバスコン叩き始めた。

びっくりして、

「ち、ちょい待ち、何してんの?」

と聞くと、

「いや、これ叩くとたまに直るんですよ。」

と真顔で答えられてだいぶ困った。

店長に話して、新車保証で交換して貰う。
二週間くらいで返ってきた。

そうこうしてる内に大人の事情で四人家族から独り身に。
4シーターに拘る必要がなくなった。
ライオン丸に不満はないが今年のモデルだからまだ高く売れるし、ベンツのSLKでも買おうかなぁとか思ってた矢先、悲劇が起きた。


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