下克のジョー


僕は長い間、理不尽な世界にいました。

「お前なんか提案あるか?」
「んーこれはこうした方がいいんじゃないですかね?」
「そーいうのは自分で店持ってから言えよ」

と言われて殴られるとか理不尽極まりない。
今なら笑って話せますけど、お前が意見求めたんじゃんw

まぁでも俺生意気な小僧だったからなぁ。
「お前のその鼻笑いがむかつくんだよ!」
「すいません、これ癖なんですよ。別に特別な意味なんかないです」
「別にって何だおい」
って言われてメガネ割られたこともあったなぁ。

まだ発病してないわりと20代の最初の方に、もう水商売辞めて普通に昼生きよう、道路工事とか体使った仕事して暮らそうとか思って仕事探そうとした日に電話が掛かってきてまた水商売に誘われ、あまりの給料の良さに結局働くことにしました。銀座で。

そんで初日、普通に仕事をしていて日付が変わった頃にそこの店長に

「お前ちょっとこっちこいよ」

となんかすげぇ金持ちっぽいおっさん客が居るBOX席に呼ばれました。

「こいつ今日から働き始めた奴なんですよ」
と紹介されたので挨拶すると、
「お前元ホストなんだってな。ホストの話術見せてくれよ」

と店長に言われました。
あぁこの店長の頭はその内割ろうと思いながら接客しました。

で、普通に盛り上げられたのですが、それが面白くなかったっぽい店長に
「そう言うのじゃなくてさ、なんか脱いだり一気飲みしたりって奴やれよ。あーホストっぽいっていう感じの」
と言われまして、あぁもういいやってニッコニコしながらとりあえず右手の場所にあったカミュのブックというブランデーのボトル(ボトルだけどその名の通り本の形をしている)を店長の足に落として、それで屈んだ店長の頭に思いっきりなんかの焼酎の瓶を叩きつけて帰りました。
紹介で入った店なのに申し訳ないなって思いながら、終電も終わってる街を歩きながらてっつーさんに
「いやー今しがた店長の頭割っちゃいましてねぇw」
とか電話した記憶があります。その節は深夜にも関わらずどうもすいませんでした。


いやね、なんでこんな事書いたのかって言うと、水商売の頃の目上の人だった人に夜ベース閉めたあと急遽呼ばれたんですよ。

「今近くまで来てっからちょっと出て来いよ。メシ食ったか?」
「いや、エヴァ造ってたんで喰ってないす」
「ちょっと大事な話あんだよ」
「なんすか」
「メシいかね?」
「いかないす」
「大事な話なんだよ」
「なんすか」
「会わせたい人がいんだよ」

で、AMGって書いてあるドイツ車で拉致られました。

「いいしょこれ。AMG。買っちゃったんだよ」
「AMGってなんすか?デボネアですか?」
「何それ?お前AMGしらねぇの」

詳しくはないけどデボネア知らないお前よりは多分知ってる。
腹減ってて苛々してたのでくだらない車自慢の途中で
「おなかすいたーおなかすいたー」
って言って騒いでたらマックのドライブスルーで沢山買ってくれました。で、AMGの中で喰い散らかしましたw

「ちょっとさ、店出したいって人がいるんだよ」
「へー(もしゃもしゃ)」
「興味ない?」
「ないっす(ぺちゃぺちゃ)」
「美味しい話だと思うんだよ。退職金で店やりたいらしいんだけどノウハウないからさ、とりあえず話だけ聞いてみてよ」
「めんどくさいっす(ゴクゴク)」
「お前全然かわんねぇなw」
「そっすか?(ブリッ)」

で、幕張に連れて来られて、ダーツバーで
「ちょっと待ってて」
と待たされました。

ぼけーっとしてるとおばちゃんとおっさんがきました。

なんだろうなぁと思い挨拶。

要約すると、こいつら見ず知らずの僕にお店持たせてくれるって言うんです。
んで開業資金と運転資金は800万、3年を目処に利益を出してくれと。

「え?3年で800ですか?」
「えぇ」
「公庫は?」

すると目上の人だった人が割って入りました。
「まぁまぁ今日は顔合わせって事でね、まだそこまで詰めた話はしなくてもいいじゃないですか。こちら側からの資金もありますしね」





あぁ、そういう事かこの狸が。

要は退職金を持て余した老夫婦に
「それだけあればBar出せますよ?」
って開業資金として出させて、それに自分の金を合わせて公庫から同額程度借りて騙し取ろうって事ですよ。
つまり老夫婦800万と狸が800万出すとしたら公庫から1600万は大体借りられるんです。合計で3200万あればそこそこの店が出せますし、運営さえきっちりやれば問題はないです。

が、僕はこの狸がどんな人間か知ってます。
俺らが冗談でクズとかいうレベルじゃない、正真正銘のクズなんですよ。

で、どこに店出すかなどの夢物語を話す老夫婦とそれを持ち上げる狸。

狸をダーツに誘って問い詰めました。

「美味しいってこう言うことですか」
「な。美味しいだろ。お前に200やるから1ヶ月だけ付き合えよ」
「後ろに誰か居るんですか?」
「誰も居ねぇよwもう誰にも使われてねぇよ」
「あぁそう。じゃあ俺あの人たちに全部話してきますよ」
「は?ちょっと待てよお前!」
「じゃあ黙っててやるから30よこせよ」
絶句する狸w
「嘘ですよ。興味ないんで帰りますね」

とそのまま店を出たらちょっとして追っかけてきました。

「お前さ、俺怒らせんの?」
「おめーが俺怒らせてんだよ。相手してやろうかwいつまでも後輩と思うなよ」
ってプンプンしたら
「っらぁっ(←マジで言ったw)」
と殴りかかられちゃいました。こわーいw

相手に殴られそうなときは向こうがモーションに入ったらすぐ一歩下がります。すると向こうのパンチは(素人なら)大体空振りします。
素人さんは大体二発目なんか考えてないのでフルスイングしてくれた上におおいによろけますので、相手の耳の後ろを思いっきり強打しましょう。ほんと思いっきりです。掌の下の部分を使うと力が入りやすいです。
んで5秒以内に鼻を強打してあげましょう。
それはもう振りぬく感じでエイってしてあげてください。できれば汚れてもいい服の時が好ましいです。鼻血がでると結構そこで終わります。

でも相手が格闘技経験者であれば勝てないので喧嘩買わないようにしましょう。特に元柔道家とか最悪です。もう本当最悪です。

幸いこの人は格闘技経験者じゃないただの雑魚狸って知ってたので特に問題なく勝てました。
俺喧嘩しちゃったw30過ぎて喧嘩しちゃったよw馬鹿だwww婆ちゃんごめんなさい。

で、共通の知り合いのもっと目上の人にその場で連絡とって間に入ってもらいました。
狸は少しごにょごにょしたらもう二度と俺の前には現れないって大きな声で約束してくれたよw
そんで帰りのタクシー代もくれましたどうもありがとう先輩さようなら先輩。



あー肩いてぇ。家帰りてぇw

タクシー代勿体無いからやたらと豪華な漫喫なうwww
ここすげぇ。アプレシオ幕張すげぇ。セレブ漫喫。携帯充電切れちった。

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